「でもさ、アネキは幸せもんだよ。こんなにも心配してくれている人がいる」
・・・違うんだよ、優斗。
涼子さんは本当に心配してほしい人からしてもらえなかったから遠くへ行ったんだよ・・・。
でも、私は、
「うん」
と小さな声で言うことしかできない。
「おーい、こっちこっち」
声のするほうを見ると、菜穂と小浜が仲良く並んで立って手を振っていた。
「おまたせ。てか、2人知り合いだっけ?」
「ちがうの、ここで立ってたらコハマンが声かけてきたの。ナンパかと思っちゃった」
「なに、コハマンって・・・」
「小浜さん、って言いにくいからコハマンにしてもらったの。ね?」
と、小浜を見上げて菜穂は笑っている。
「もちろん。コハマン大歓迎ですよ。いやぁ、スーツケースを手にしたカナちゃんと同い年くらいの子だったから、菜穂ちゃんかなぁって思って声かけたんですよ」
・・・違うんだよ、優斗。
涼子さんは本当に心配してほしい人からしてもらえなかったから遠くへ行ったんだよ・・・。
でも、私は、
「うん」
と小さな声で言うことしかできない。
「おーい、こっちこっち」
声のするほうを見ると、菜穂と小浜が仲良く並んで立って手を振っていた。
「おまたせ。てか、2人知り合いだっけ?」
「ちがうの、ここで立ってたらコハマンが声かけてきたの。ナンパかと思っちゃった」
「なに、コハマンって・・・」
「小浜さん、って言いにくいからコハマンにしてもらったの。ね?」
と、小浜を見上げて菜穂は笑っている。
「もちろん。コハマン大歓迎ですよ。いやぁ、スーツケースを手にしたカナちゃんと同い年くらいの子だったから、菜穂ちゃんかなぁって思って声かけたんですよ」