私と優斗は同じクラスになることも多く、電車が同じ駅ってことで優斗とは悪友だ。小さい頃は泣き虫で、負けず嫌いのかたまりだった彼に恋愛感情を持つなんて考えられない。
涼子さんが優斗の姉だと知ったときは、かなり驚いたものだ。
「優斗はあれで優しい子なのよ。カヨちゃんなら分かるでしょ」
いつしか涼子さんが言ってたな。
頬杖をついたままチラッと優斗を見る。
・・・鉛筆をかじっていた。
「なんで、こんなやつが涼子さんの弟なのよぉ」
ガックリと肩を落としていると教室の扉が開いた。
涼子さんが優斗の姉だと知ったときは、かなり驚いたものだ。
「優斗はあれで優しい子なのよ。カヨちゃんなら分かるでしょ」
いつしか涼子さんが言ってたな。
頬杖をついたままチラッと優斗を見る。
・・・鉛筆をかじっていた。
「なんで、こんなやつが涼子さんの弟なのよぉ」
ガックリと肩を落としていると教室の扉が開いた。