涼子と優斗は姉弟である。あのステキな涼子の弟がこんなバカだとは、正直信じられない私である。
「アネキは勉強、俺は運動。バランスとれてんじゃん」
「はいはい。よござんしたね」
チャイムが鳴り、席に着くため椅子を引く音が教室を支配する。
私の目は、意識せずとも入り口に向く。
そんな私に、優斗はあきれ顔で
「おまえさぁ、井上先生大好きオーラだしすぎ」
とため息をついた。
「うるさいなぁ。別に恋じゃないもん、あこがれだもん」
「アネキにもあこがれてるんだろ、あこがれてばっかじゃん」
優斗をにらんでみせると、私は机に頬杖をついた。
もちろん、視線は入り口にロックオンである。
それにしても・・・と私は思う。優斗はこのクラスでも人気があるらしい。陸上部で運動ができて、頭はイマイチだけど明るくて。彼の周りには男女問わずいつも笑顔があふれている。
「アネキは勉強、俺は運動。バランスとれてんじゃん」
「はいはい。よござんしたね」
チャイムが鳴り、席に着くため椅子を引く音が教室を支配する。
私の目は、意識せずとも入り口に向く。
そんな私に、優斗はあきれ顔で
「おまえさぁ、井上先生大好きオーラだしすぎ」
とため息をついた。
「うるさいなぁ。別に恋じゃないもん、あこがれだもん」
「アネキにもあこがれてるんだろ、あこがれてばっかじゃん」
優斗をにらんでみせると、私は机に頬杖をついた。
もちろん、視線は入り口にロックオンである。
それにしても・・・と私は思う。優斗はこのクラスでも人気があるらしい。陸上部で運動ができて、頭はイマイチだけど明るくて。彼の周りには男女問わずいつも笑顔があふれている。