「うんうん」
思わず身体を乗り出して尋ねる。小浜もおもしろいくらい私と同じポーズで一言も聞き逃すまい、としているのが視界のはしに見える。
たっぷり間をためてから、優斗は言った。
「ばあちゃん、『何も変わったことないさ』ってさ」
「は!?」
なんじゃそりゃ。まるでなんかのコントみたいにずっこけそうになってしまった。
それでも優斗は余裕な笑みをくずさずに、
「いや、違うんだって。ばあちゃんさ、昔っからウソつくのが本当にへたくそでさ。その『変わったことないさ』って言い方が、あからさまに『まずいこと隠してます』っていう言い方だったんだよ。これはアネキ、絶対にばあちゃん家にいるぜ」
と断言した。
なんだかよく分からないが、とにかく信頼できるのであれば涼子がそこにいるってことだろう。
「あの・・・。どうしておばあさんにダイレクトに『涼子さんがいないか』って尋ねなかったんですか?」
小浜が尋ねる。
思わず身体を乗り出して尋ねる。小浜もおもしろいくらい私と同じポーズで一言も聞き逃すまい、としているのが視界のはしに見える。
たっぷり間をためてから、優斗は言った。
「ばあちゃん、『何も変わったことないさ』ってさ」
「は!?」
なんじゃそりゃ。まるでなんかのコントみたいにずっこけそうになってしまった。
それでも優斗は余裕な笑みをくずさずに、
「いや、違うんだって。ばあちゃんさ、昔っからウソつくのが本当にへたくそでさ。その『変わったことないさ』って言い方が、あからさまに『まずいこと隠してます』っていう言い方だったんだよ。これはアネキ、絶対にばあちゃん家にいるぜ」
と断言した。
なんだかよく分からないが、とにかく信頼できるのであれば涼子がそこにいるってことだろう。
「あの・・・。どうしておばあさんにダイレクトに『涼子さんがいないか』って尋ねなかったんですか?」
小浜が尋ねる。