優斗も同じように涙をぬぐうとベンチからひょいっと立ち上がった。
「いや、俺こそ。なんか訳わかんなくなっちゃってな。でも、やっぱりアネキを待ちたいって思ったんだ。それが一番な気がするから」
つられて私も立ち上がる。
「話しにくいこと話させてごめん」
「そうでもない。なんかすっきりしたよ」
ズボンのポケットに手を入れて少し前かがみになった姿勢のまま、優斗はニヤリと笑う。
「でも、涼子さんいったいどこに行っちゃったんだろう」
「どうだろう。たぶん友だちの家か、恋人の家じゃねぇ?」
「え?恋人?」
「あれ、知らなかった?アネキには恋人みたいな人がいるらしいぜ」
「・・・名前知ってる?」
もし、小浜じゃなかったらまた新たな事件の予感だ・・・。
「いや、俺こそ。なんか訳わかんなくなっちゃってな。でも、やっぱりアネキを待ちたいって思ったんだ。それが一番な気がするから」
つられて私も立ち上がる。
「話しにくいこと話させてごめん」
「そうでもない。なんかすっきりしたよ」
ズボンのポケットに手を入れて少し前かがみになった姿勢のまま、優斗はニヤリと笑う。
「でも、涼子さんいったいどこに行っちゃったんだろう」
「どうだろう。たぶん友だちの家か、恋人の家じゃねぇ?」
「え?恋人?」
「あれ、知らなかった?アネキには恋人みたいな人がいるらしいぜ」
「・・・名前知ってる?」
もし、小浜じゃなかったらまた新たな事件の予感だ・・・。