よく分からないけど、涼子と同じ感覚だったことがうれしい。

 私はしばらく流れる景色を見ていたが、ふと
「ね、涼子さんのクラスの男子ってどんなかんじ?」
と、尋ねた。

 涼子は「そうねぇ」と考えて
「まぁ、おとなしい子が多いかな」
と、言った。

「そうなんだぁ」

「カナちゃんところはどんなかんじ?」

「うちはバカばっかり。騒いで叱られてばっかりでイヤになる」

 涼子は静かに目で笑うと
「あぁ、その年頃ってそうかもねー」
と言った。