「その顔、なんとかしてから来いよ。ひどすぎる」 「な…っ!」 「…しっかし大学4年か。全然見えない。っつか色気ないな」 「う…うるさい…!」 碧は何事もなかったかのように、クックッと笑いながら部屋を出て行った。 ドアが閉まっても、私はしばらく座り込んだまま まだ熱の引かない唇に手を遣った。