…きっと、お母さんのメチャクチャな話を受け入れるには、私はあまりにも無防備過ぎた。 「…店長、すみません」 「おっす、ナツ。どしたの?」 「来週…丸々1週間休みを頂きたいんですけど」 そこから先、どんな風に上手く休みをもらって、帰ってきたのか。 正直よく覚えていない。 帰宅後、私は自分の部屋に直行してベッドにダイブした。 枕元に放ってある、最近流行りのクマのキャラクターぬいぐるみを抱き締めた。 これでもかという程に、抱き締めた。 「……なんで…」