祐樹と別れて店を出た後、香奈が碧の家に連絡を入れた。
碧のお母さん…沙知絵(さちえ)さんが出たようだった。
肝心の碧は出掛けていて、居ないらしい。
それを聞いて少しホッとした自分がいた。
「碧兄ちゃん、今夜は帰って来ないかもだって」
「そっか」
少しがっかりした様子の香奈と、家に向かって歩いた。
祐樹とのお喋りが長かったせいか、いつの間にか外は夕方になろうとしていた。
1日があっという間に過ぎていく、
あの頃に帰ったみたいだった。
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