ほんの短い間なのに、私はあっという間に眠りに落ちて、そして夢を見た。
夢というより…自分でも忘れていた過去の再生といった感じだった。
神様は本当にいるのかもしれない。
時々本気で、そう思う。
まだ小学生になったばかりの碧が、私に言う。
『俺ね。約束する』
『うん?』
『この先何があっても絶対に、俺が夏海を守ってあげる』
まだ小さかった私は目を丸くした。
でも嬉しかった。
思ったから。
…この男の子は、絶対に、約束を守ってくれるって。
『じゃあ私も碧を守る!』
『夏海に何が出来るんだよっ』
『碧がしあわせだと思うことを、守ってあげる』