何……?


これは、どういうこと?



思考が停止したあたしに、斗馬くんがゆっくり語りかけてくれる。



「そのドレス、オーダーメイドだったみたいなんだ。

問い合わせてみたら、デザイナーは、おばさんの友人だった。

その人が教えてくれたよ。

おばさんは自分のためにドレスを注文したけど、途中でオーダーを変えたんだって」




斗馬くんいわく。


おばさんは友人であるデザイナーに、こう言っていたらしい。




――『若い子が好きそうなデザインに変えてくれるかな。

いつか那智が結婚するとき、お嫁さんにこれを着てもらえたら嬉しいから』




じゃあ、このドレスは


あたしにプレゼントするつもりで――……