- 作品番号
- 1324429
- 最終更新
- 2020/04/05
- 原題
- 蛍の恋火が消えるまで
- 総文字数
- 142,782
- ページ数
- 359ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 104
- ランクイン履歴
-
総合66位(2021/12/10)
青春・恋愛32位(2021/12/10)
~書籍化決定しました~
高2の <真緒>が友達になったのは
完璧なイケメン転校生 <蒼>
だけど彼には秘密があった。
「約束しろ。僕のことは
誰にも話さないって」
ある日、見た目は蒼と同じなのに
中身は正反対の少年
<ホタル>が現れて――…
2019.8.18~2020.2.29
この作品のレビュー
弱さ、苦しみ、痛みを、愛おしく思ったのははじめてです。 自分の1部なんだから受け入れなきゃと、よく耳にしていても、真っ正面から受け入れることは難しい。 マイナスなイメージで固められたそれらを、一度受け入れたら、飲み込まれてしまいそうだから。 負けずに前を向くことばかり、消化することばかり考えて。大切にしなきゃといわれても、実際にどう大切にしたらいいのか分からずにいた。 ーでも"彼"の存在が、冷んやりとしていたイメージを温もりのあるものに変えくれた。 むしろ"彼"がいてくれるからこそ、私たちは独りではないのだ。 何よりもやさしくて、あたたかい。 読み進めれば読み進めるほど、それらが愛おしいものに思えて。丸ごとぎゅっと抱きしめたくなりました。 ハンカチ必須です。ぜひ。
この作品の感想ノート
十和先生、はじめまして。レビューだけにしようと思っていたのですが、到底400字では足りなかったので感想書かせていただきます……!
とてもよかったです。一言じゃ言い表せないくらいよかったのですが、この言葉以外出てこなくて。すみません。
はじめは言い争いばかりしていたふたりが絆を深めていく姿。ホタルくんが真緒ちゃんのハンバーグを食べたり、お祭りで楽しそうに笑ったり、頭を撫でたり、助けたり。
復讐をしたい、それだけのために生きていたホタルくんが変わっていく姿に涙が止まりませんでした。ホタルくんをひとりの人として見て、見守る真緒ちゃん、まっすぐな言葉がホタルくんだけでなく、私の心にも響きました。
重みを背負うために、真っ暗な海で生まれたホタルくんが世界の温もりを知って、恋を知って、大嫌いな海に飛び込んで、好きな人を守って帰っていく。切ないのに何度読み返しても読後はあたたかいしか残らなくて、ふとしたときにこの物語を思い出して涙を流してしまいます。
何よりもふたりは幸せだったのかなって思うとうれしくてあたたくなります。
統合されて知った重み、でも重みだけじゃないあたたかさ。大切にしてほしいですし、真緒ちゃんも蒼くんもお友達も家族もみんなみんな幸せになってほしいな……と。もちろんホタルくんも。
と、結局何が言いたいかわからない感想を長々とすみません┏○
私も矛盾と葛藤だらけの自分、すぐに弱くなるのに隠し通す自分が大嫌いで見ないようにしていましたが、これからは自分の気持ち、マイナスの自分も「しょうがないな……」と少しずつ受け入れていきたいと思いました。
読んでよかったと心から思います。ずっと大好きな作品です。また読み返して何度も勇気をもらうと思います。いままで読んだ中で一番泣いた作品でした。(泣きすぎてしまって頭が痛いです……)
いつも素敵な作品を作ってくださり、ありがとうございます、、!(ほかの作品も読ませていただいています!)これからもお体にお気をつけてがんばってください😭💕
(本当に本当に長々とすみませんでした。)
ホタルと真緒との2人のストーリーがとても良かったし感動し、涙なみだでした…泣
コロナウイルスの影響で本を変えず、読めず、という時に野いちご文庫を開きこの作品を読んで久々に様々な感情が生れました。
多重人格というのは決して悪いものではなく前向きにいいものだと捉えていく、そんな思いが伝わって来ました。
別の作品も読んでみたいです、楽しみにしてます!笑笑
とても綺麗な作品でした。今日読んで今読み終わって涙が溢れて止まりません。
ホタルの不器用な優しさがとても胸に響いています。
このサイトで初めて読んだ作品がこの作品でよかったです。
蒼くんとホタルの葛藤、真緒の恋心、色々な感情が美しく降り込められていて、共感したり感情移入したりしました。
後半のホタルが海にのまれて?いくところ辺りから胸が苦しくなりながら涙を堪えながら一緒にいるような感覚になりました。
とても面白かったです。
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