でもあたし以外の3人は、当たり前のように用意してきたらしい。
仕方ないのでホテルの近くのショップで買うことにして、この日はぐっすり眠りについた。
翌日は、絵に描いたような晴天だった。
澄みきった青い空に
照りつける太陽。
絶好のレジャー日和。
「おぉ~、似合う!」
ビーチの更衣室に、下里さんの声が響いた。
買ったばかりのブルーの水着に着替えたあたしは、もじもじと膝をすり合わせる。
「やっぱり恥ずかしい……小学校のスクール水着以来だし」
「何言ってんの~。スタイルいいんだから自信持ちなよ」
「そんなの下里さんの方が……」
男っぽいイメージとは裏腹に、彼女の胸はかなり立派だ。
あたしはますます自信をなくした。