何て伝えたらいいんだろう。
どう表現すればいいんだろう。
「あたし、ごめん……話すの下手だから、うまく言えない……。
でも、なんかもう、自分でも止められなくて……っ」
涙をふいていた斗馬くんの指が、肌の上で止まった。
そしてそれは遠慮がちに、ゆっくりと
あたしの髪に移動していった。
「斗馬…くん?」
見上げると優しい瞳。
テレ屋で、はにかみ屋の
だけど真摯な瞳。
「……あのさ。
俺の携帯、マジで緊急連絡先にしてくれねぇかな」
「……え?」
「もう絶対、ひとりで泣かせたくねぇから」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…