ビックリした!
ビックリした!!
あんな堂々とエッチな本をみんなで広げてるなんて。
しかも「似てる」なんて言われて、これから顔を合わすのが恥ずかしいってば……!
「――姫っ」
バタバタと足音が追ってきたかと思うと
後ろからいきなり、手をつかんで止められた。
「……っ!」
「あっ、わりぃ」
すぐに離れる手。
ふり返ると、田辺くんだった。
気まずくて目をそらしたあたしに、彼はガバッ!と勢いよく頭を下げた。
「ごめん!!」
「え?」
「さっきの話、聞いてたよな?
俺ら下品だから、姫に嫌な思いさせたんじゃねーかって。マジごめん」
「……」
ここまで潔くあやまられると、こっちが恐縮してしまう。