優しくくり返されるその動作は、あたしを温かい場所に連れていく。
そしてあたしはそのまま、久しぶりに安心して眠りについた。
閉じたまぶたに、星が落ちてきたような気がした。
「ソッコーで寝てたな、お前」
「……すみません」
プラネタリウムが終わり、那智に揺り起こされたあたし。
「あーあー。しかもヨダレの痕つけて」
「えっ!?」
赤面して顔をゴシゴシこするあたしに、那智が吹き出した。
「嘘やっちゅーねん」
「っ、だましたの!?」
「お前はホンマ単純やなぁ。あ~オモろ」
ケラケラ笑って席を立つ那智に、グーでパンチを入れる。
すると那智はニヤッとして、両手であたしの髪をグシャグシャにした。