「え?」



あたしとおばさんの声が重なる。


だけどお父さんは予想していたように、表情を変えずうなずいた。



「ただし、那智くん――」


「わかってる。寝かせるだけやから」


ハッキリ告げる那智。



「そうか。わかった、那智くんを信用するよ」






……お父さんの考えていることが、あたしにはわからない。

あたしたちに反対しているのかと思えば、理解あるような態度をとったり。


本当はどう思っているんだろう。



あたしと那智は交替でシャワーを浴びて体を温めると、那智の部屋に入った。



「ベッド、使えよ」


「……那智は?」