母は、新聞を読んだまま答える。

「たまに連絡はあるけどね。あまりいろいろ言ったり聞いたりしたら、ますます帰りにくくなるんじゃないかと思ってね。だから天気の話とかしかしてないのよ」


「ふぅん」


「あんたもまた会いに行ってあげてね」


「はいはい。また行くね」



今すぐ行け、なんてことになりそうなので、私は二階に避難することにした。