翌日も快晴。


朝、目が覚めると今年はじめて聞くであろうセミの声が耳をとらえた。


「オハヨウ」

台所では母が新聞を読んでいた。

「なんか食べる?」


「自分でやるからいいよ」


そう言いながらコップに牛乳を注ぎ、母の向かい側に座る。


「ねぇ、お父さんって最近どうしてるの?」

さりげなく尋ねたつもり。