「相変わらずきれいにしてるな」


部屋を見回して正彦が言う。


「じゃ、まさくんの部屋は相変わらず汚いんでしょ」

ようやく冗談が出るくらい落ち着いてきた。


「お待たせ、さっ行こう」

私は、恥ずかしいのもあって、正彦をせかして家を出た。