保健室で受ける期末テストは、緊張感がある。


教室なら、クラスメイトの鉛筆の音や咳払い、答案用紙をめくる音など、静かながらも何かしら音が聞こえるものだ。



しかし、ここでは何も聞こえない。


自分がたてる音さえも、いつもより響いているような気がする。



猿沢は、監視役なのだが椅子に腰掛けてうつらうつらしているようだ。