なんでそんなこと聞くんだろう、と思ったけど、私には自分の恋について話せる人がいない。


熱のせいか、ナツには話してもいい気がした。


「幼なじみなんだよね。昔はバカなやつって感じだったのに、なんか急にかっこよく見えちゃって、最近ずっと頭の中は、その人のことで一杯なんだ。」

一度話し出したらとまらない。私が正彦への気持ちを話している間、ナツは黙って聞いていた。