「なんか、旅行の最後の夜っていつも死にたくなるの」


サラッと大胆なことをナツはズボンをたたみながら言った。


「なんで?家に帰るとホッとするけどな」


「それは待っている人がいるからじゃない?私なんて、だぁれも待ってないし、また日常がはじまるかと思うとブルーの極みになるけどなぁ」