ひとりになると、さっきのナツのセリフが頭をよぎった。


「心をゆるせるだれかに、感情をぶつける」


正彦しかいない。



心に鎖があるならば、鍵を持っているのは正彦しかいない。


そして、感情をぶつけるということは、私にとっては正彦に想いを伝えることだ。



正しいことなのかは分からないけれど、確実に私の頭は正彦で覆い尽くされている。