「きっとさ…」ナツは考えながら言った。

「光さんは、15歳にしては落ち着いてるのよね。それは、そうせざるをえなかったんじゃないかな。無意識に自分の感情を押し殺して、平静を装ってしまってる気がする」


ずはり、言い当てられている気がした。


思いっきり笑ったり、心ゆくまで泣いたりしてみたいけれど、そのやり方を私は知らない。