翌朝は、浴衣に肌がすれる痛さで目が覚めた。


肌は思ったよりひどく焼けているらしく、シャワーすら、水に近い温度でないとつらかった。


「紫外線の怖さを思い知ったでしょう」


などと、からかっていたナツも、私があまりに痛がるもんだから、最後は心配してくれて、自分の使っている日焼け止めを貸してくれた。



「海は大変だから、今日は熱海の街を観光しましょう」


ナツに言われるがまま、私たちは出発した。