料理も次々と一品ずつ出てきて、熱いものは熱いうちに、というこだわりが感じられた。


「ね、このあとさ、温泉行かない?」


ナツがデザートの「わらび餅に甘いなんかのムースがかかったもの(仮)」を食べながら言った。

「さっき入ってきたんじゃないの?」


「ちがうの。ここ、混浴があるんだって。独りじゃ心細いからさ、付き合って~」

と、ナツは両手を合わせておがんでくる。