駅での待ち合わせなのに、ナツが指定した場所は駅裏のコンビニだった。

朝も早いので、裏通りは閑散としていた。


コンビニでパンとジュースを買っていると、ナツが現れた。



「おはよ~」

と、私に抱きついてくる。


「おはよ。あれ、ナツさん荷物これだけ?」

恥ずかしくて、ナツを引き離すと、私は尋ねた。

ナツは、Tシャツに七分丈のジーンズにコーチのハンドバッグという軽装だったからだ。