「ほら、岡崎忠義って歌手いるじゃない?あの人が私だいすきでね」


「あぁ、人気ありますよね。私は聞いたことないけど」


猿沢は、ポワァンとした顔になっている。

「あの人の歌もそうなんだけど、顔もすっごくタイプでね~」


そう言われたが、顔がイマイチ思い出せない。

「でね、昨日テレビをみてたときに、彼が出てたのよ。で、私が言ったひとことで大ゲンカ」


「なんて言ったんですか?」