優等生の鑑〜いつも笑顔の私を救ってくれたのは、誰よりも私のそばにいてくれた君だった〜


 『神楽(かぐら)海岸だよー』

 家に帰ってから、どこの海に行くのか、凜(りん)に聞くと、そんな返信がきた。
 神楽(かぐら)海岸……。
 みづきが死んだ海ではない。
 あの海なら、確かに近くにショッピングモールがある。

 『OK!』

 という文字と、手で大きな丸を作っているうさぎのスタンプを送る。

――人間、突然死ぬことだってあるから。

 その言葉を発した時の空(そら)は、少し苦しそうだった。
「……ねえ、みづき。みづきは、今、どうしてる?」
 死後、どうなるのかなんて、私には分からない。
 無なのかな。
 天国とか、そういうのがあるのかな。
 すぐに、生まれ変わるのかな。
 ……幸せに、なっていてほしいな。
 私に、そんなことを言う資格なんて、ないのかもしれないけれど。