優等生の鑑〜いつも笑顔の私を救ってくれたのは、誰よりも私のそばにいてくれた君だった〜

「いいなー、瑠愛(るあ)。西壁(にしかべ)くんとお仕事できるなんて」
「……実行委員のこと?」
「そうだよー。あーあ。西壁(にしかべ)くんとしたかったなー」
 今回ばかりは、同調できない。
 恋愛目的で実行委員をするなんて、理解できない。
 適当に仕事されると、困るのはこの学年全員だ。
「……大丈夫だよ、凜(りん)。私、協力するから」
 でも、凜(りん)のことは好きだし、波風立てたくないので、笑いながらそう言っておく。
 少しひきつった笑みになっていないだろうか。
「絶対だよ?」
 私の思いには気づかず、お弁当を食べ進める凜(りん)。
 凜(りん)のことは好きだ。
 友達だと思ってる。
 でも、本音で話せはしない。
 どうしても、一歩が踏み出せない。
 ……みづきのことは言えない。
 それくらいの関係。