優等生の鑑〜いつも笑顔の私を救ってくれたのは、誰よりも私のそばにいてくれた君だった〜

「……え⁉」
「だから。……私、西壁(にしかべ)くんが好き。……かも」
 ショッピングモールのフードコートで、凜(りん)と再会する。
 突然倒れてしまった理由を、凜(りん)は何も聞かなかった。
「……そっか。凜(りん)が……。協力するよ!」
「ほんと?ありがとー!」
 楽(らく)に恋愛感情を抱いたことはない。
 漫画や小説でよくある、幼なじみとの恋!
 みたいなのは全くない。
 ただの友達だ。
「……実はね、凜(りん)。誰かは秘密なんだけど、私も、好きな人ができたんだ」
「えー⁉おめでとー!そっかー。瑠愛(るあ)にも春が来たかー」
「凜(りん)は何度目の春だろうね?」
 そんな、他愛もない話を、ずっとしていた。
 ……でも、凜(りん)に、みづきのことは話せなかった。