悪役令嬢に転生した干物女は酒の肴を食べたい。

 いつの間にやらキッチンカーチームは、有志メンバーで大所帯になっている。
 ありがたい限りだ。
 本番を3日後に控え、今日は事前準備の会議を開いた。

 私の調理場は改築が進み、隣に小上がりを作った。ちゃぶ台2号も設置している。

 有志の調理メンバーに加えて、依頼主であるカインも出席した。
 全員でちゃぶ台について、陛下をおもてなしするメニューを決める。

「みんな。僕の個人的なわがままを聞いてくれてありがとう。当日はよろしく頼むよ」

 カインに言われてみんなやる気だ。

「おまかせください、殿下。陛下にご賞味いただく品なら、おにぎりは欠かせませんわ! わたくし、おにぎり作りならお手伝いできます!」

 ミラが鼻息荒く言う。ご飯の炊き方も達人レベルに進化して、おにぎりのことならおまかせください! と豪語するレベルになった。

「ならわたしはタコの唐揚げを作ります! 我が領地でとれるいいタコを持ってきますわ!」

 ヨイも手を挙げる。
 最初は「キミの悪い悪魔ですわ!」と怯えていたのに、慣れたものでタコ料理のプロになりつつある。