「ぴぎゃっーーー!!!! ヘンタイですのーーー!!!! 警備さんコノヒト逮捕ですのーー!!!」
「ぼ、ぼくは変態ではない。ただの酒を愛する客だ!!!!」
コッソリ来るとは思っていたけれど、こんな格好で来るとは思わなかったから、フォローの言葉が浮かばない。
この人は私達が暮らす王国の次期国王様なのよって……………言えねぇ!!!!
「お客様、失礼ですがちょっと顔《ツラ》貸していただけませんこと?」
「これかい?」
「お面じゃない!」
倉庫に引っ張っていってアフロと仮面を剥がした。
「おしのびなのに! なんで! わざわざ! 目立つ格好をするんですか!?」
「え、忍べてない? ぼくの要素をすべて打ち消せば溶け込むと思ったのに」
「溶け込むどころか浮きすぎて、通報されるくらいに怪しいです」
まあ王子様だし、お忍びで食べ歩きしたいなんてこと、相談する相手なんているわけがないか。
カインはアフロを抱えて落ち込んでいる。
「前にお忍びで来たのがバレて、父上と母上にすごく怒られてしまったんだ。毒見役も連れずに恐ろしいことするな、庶民に混じって路上で飲み食いしてはいけない行儀が悪い、って。母上が青ざめて倒れたんだ」
「我が家も最初はそんな感じだったわ」
「そうだろうね。でもぼく、市井のみんなに混じって屋台で飲み食いする楽しさを知ってしまったから、どうしてもまたここで飲みたくて。テーブルマナーを守りながら飲むワインより、ジョッキで飲むビールがいい」
「わっかる!」
我が家もはじめは反対されたけれど、今やフローレンス家の料理人デールは、自らWASHOKUレシピを研究している。
昨夜の刻みネギ乗せローストビーフ丼は最高でした。
あまりの旨さに酒が欲しくなったが、禁酒されているから飲めなくて血の涙が出そうだった。
「つまり。WASHOKUやジャージのときと同じで、常識を打ち破ればいいと思うのです」
「と言うと……ぼくの父上と母上にも、屋台で立ち食いしてもらうということかな? そうか、実際にやってみて楽しいと共感してもらえたら、少しは許してもらえるようになるのか」
「察しがいいですね」
「これでも王子だからね」
「ぼ、ぼくは変態ではない。ただの酒を愛する客だ!!!!」
コッソリ来るとは思っていたけれど、こんな格好で来るとは思わなかったから、フォローの言葉が浮かばない。
この人は私達が暮らす王国の次期国王様なのよって……………言えねぇ!!!!
「お客様、失礼ですがちょっと顔《ツラ》貸していただけませんこと?」
「これかい?」
「お面じゃない!」
倉庫に引っ張っていってアフロと仮面を剥がした。
「おしのびなのに! なんで! わざわざ! 目立つ格好をするんですか!?」
「え、忍べてない? ぼくの要素をすべて打ち消せば溶け込むと思ったのに」
「溶け込むどころか浮きすぎて、通報されるくらいに怪しいです」
まあ王子様だし、お忍びで食べ歩きしたいなんてこと、相談する相手なんているわけがないか。
カインはアフロを抱えて落ち込んでいる。
「前にお忍びで来たのがバレて、父上と母上にすごく怒られてしまったんだ。毒見役も連れずに恐ろしいことするな、庶民に混じって路上で飲み食いしてはいけない行儀が悪い、って。母上が青ざめて倒れたんだ」
「我が家も最初はそんな感じだったわ」
「そうだろうね。でもぼく、市井のみんなに混じって屋台で飲み食いする楽しさを知ってしまったから、どうしてもまたここで飲みたくて。テーブルマナーを守りながら飲むワインより、ジョッキで飲むビールがいい」
「わっかる!」
我が家もはじめは反対されたけれど、今やフローレンス家の料理人デールは、自らWASHOKUレシピを研究している。
昨夜の刻みネギ乗せローストビーフ丼は最高でした。
あまりの旨さに酒が欲しくなったが、禁酒されているから飲めなくて血の涙が出そうだった。
「つまり。WASHOKUやジャージのときと同じで、常識を打ち破ればいいと思うのです」
「と言うと……ぼくの父上と母上にも、屋台で立ち食いしてもらうということかな? そうか、実際にやってみて楽しいと共感してもらえたら、少しは許してもらえるようになるのか」
「察しがいいですね」
「これでも王子だからね」



