悪役令嬢に転生した干物女は酒の肴を食べたい。

 おれも根気よくごはんをこねる。
 もち米じゃなくてもいけるのな。杵と臼でペタコンしなくていいなんて楽だなぁ。
 もちを食べやすいサイズに丸めたら、皿に乗せておく。

「きなこをまぶしたら出来上がりよ。これは市で買ったデカ豆を粉にしたもの。ここに砂糖を入れてよくなじませたら、塩をひとつまみ。あとはモチにまぶしてできあがり!」
「きゃあぁ、わたくしにもできましたわ!! 料理するのって楽しいですのね!」
「ええ、とっても上手でしてよミラ様」

 うちの姉、褒められたら伸びる子。
 ここが本当にゲームの世界なら、クリティアの一言で姉の好感度パラメータは天元突破したんじゃないか。

 …………百合ゲームじゃないよね?