悪役令嬢に転生した干物女は酒の肴を食べたい。

 今日は姉のミラが、クリティアに料理を習うというのでついていくことにした。
 クリティアがこの世界に広めたジャージに袖を通してウッキウキ。
 令嬢なのにジャージ。
 
「いらっしゃいミラ様。ミゲルもいるのね」
「まあ! これはなんですの、お姉様! わたくし、こんなに低いテーブルは初めて見ましたわ」
「これはちゃぶ台というの。あいている座布団に座って」

 ミラが目をまん丸くして驚くのも無理はない。
 クリティアの部屋のど真ん中に、ちゃぶ台があった。

 毛足の短い絨毯がしかれていて、その上に座布団、ちゃぶ台。
 異世界なのに、ばあちゃんちの居間に来たかのような…………。