悪役令嬢に転生した干物女は酒の肴を食べたい。


「さあ、どうぞ。にんじんの甘煮とキャベツの出汁煮よ」

 スプーンとフォークを添えれば、ルールーは目を輝かせてとびつく。

「むぐむぐむぐむぐ。ありがとうですの、おいしいですの! こんなふうに食べるの初めてですの!」
「気に入ってもらえてよかったわ」
「おかわりがほしいですの〜!」

 あっという間に平らげた。小さなナリして胃袋大っきいね。

 父上と母上、クロムは悩みはしたけれど、あまり交流のなかった種族との架け橋になればと、うちで雇うのを同意してくれた。

 ルールーはいったん故郷に帰って、三日後。
 晴れて親の許可を得て戻ってきた。

「クリティアさま、よろしくですの! ルールーはがんばりますの!」
「よろしくね、ルールー」

 社会勉強も兼ねて、私専属メイドとなったのである。