悪役令嬢に転生した干物女は酒の肴を食べたい。

「よう、クリちゃん。今日は出店じゃなくて客なんだな」

「ええ。酒のツマミになるものを作りたくて。豆はここにあるので全部?」

「この中豆なんてイチオシだよ。柔らかく煮てスープにすると美味いぞ」

「じゃあ中豆もください」


 醤油そのものでなくていいから、それに近い風味のものが欲しい。

 ないなら作ろう。豆で。

 パンやワインがあるんだから、醤油に使える酵母も存在する気がする。

 とりあえず戦利品を後回しにして、今日のところは肉でツマミを作ろう。
 調理場の面々も手伝いに来てくれた。