悪役令嬢に転生した干物女は酒の肴を食べたい。

 えー、このたび私クリティアはWASHOKU(わしょく)レシピ本の出版にこぎつけた。

 ミーティア家のパーティーで提供した実績もあって、そこで食べた貴族は本を買ってくれた。

 そして本を買った人から口コミで広まり、売り上げを伸ばしている。

 だが庶民にも認知してもらうにはこれだけじゃ足りない。

 私の目標、この世界でも普通にレストランで和食が提供されるようになるには、庶民の目にも留まる必要がある。

 フローレンス領の市場で、デモンストレーションとしてキッチンカーを出した。

 荷車の荷台を魔法具のキッチンに加工して、その場で焼く煮るなどの作業ができる。