悪役令嬢に転生した干物女は酒の肴を食べたい。

 包丁で頭と内臓を取り、塩でぬめりをとって洗う。

 っと、死んでからも動いてんのよね。

 足が手首にまとわりついた。

 ジャージだから無問題。汚れない。

「あ、危ないですわクリティア様! 逃げたほうが」

「うふふ。大丈夫よー」

 包丁で足もぶった切る。

 ボウルに少量のワインと臭み消しに生姜みたいな味の根菜をすりおろして入れる。

 あと塩。

 水気を拭き取ったら小麦粉をまぶして、熱した油に投入!

 跳ねる油、一気に赤くなるタコ、ギャラリーから上がる悲鳴。
 
「できたわ! タコの唐揚げよ!」

 豪快に皿に盛り付ける。