「皆さん。ごはんだけではなんですし、付け合わせを作りませんか。クリティア様のレシピ本に載っていたアサヅケなんて合うと思うのです」
「いいですわね。わたくしも作ります! じいやたちもアサヅケをつくると泣いて喜んでくれるのです」
ミラはおにぎり作りにハマったとき、浅漬けも作っていた。
野菜を塩で揉むだけだから、どんなに料理下手な人間でも失敗しにくい品である。
まる焦げクッキーや変な味のプリンに比べたら、まともな料理だ。そりゃ泣いて喜ぶ。
作り笑いを失敗したミゲルの顔がすべてを物語っている。
そんなこんなで厨房に米の香りが漂いはじめる。赤飯が炊き上がった。
火を止めたらしゃもじで軽く混ぜて、蒸らす。おにぎりにして黒ゴマをふって、異世界版赤飯の完成だ。
「じゃーーん! 赤飯完成よ!」
「わーーーーー!! やったーーー! せきはーーん!! いただきまーーっす!!」
両手に赤飯おにぎりを持って大泣きするミゲル。みんなも赤飯をほおばって笑顔になる。
「まぁ! 豆の香りが移っていて美味しいですわ! 白いおにぎりも好きですが、これもすごく好きになりました!」
「赤飯ちょーおいしー! クリティア、あたしおかわりする!! もっとちょうだい!」
「黒ゴマと豆の栄養も取れていいですね。香りが良くてきれいな色のごはん、すごくいいと思います!」



