悪役令嬢に転生した干物女は酒の肴を食べたい。

「ありがとう。じゃあカップの内側に油を引いておいてもらえる?」
「はーい!」

 元気よく言って、コリンは食器棚からココットカップを出してきた。 
 
 コリンが準備している間に、私もプリン液を作る。ボウルに砂糖と卵黄を入れて泡立て器でよく混ぜる。
 滑らかになってきたら牛乳を注ぐ。
 チョコザイナー領の農民たちが育てている牛は、地球で言えばジャージー種に近いらしく、日本のスーパーに多く流通しているホルスタイン牛乳よりも濃厚、まろやか。
 香りつけにバニラに近い香りがする香草をほんのり散らす。

「この時点でもう飲めそう! 飲んじゃだめ?」
「やめときなさい。プリン食べるんでしょ?」
「はぁい」

 プリン液を作ったらカラメルの用意をする。
 水と砂糖を同量て混ぜたら、フライパンでごく弱火にして、砂糖水を温める。色が変わった瞬間に火からおろして、ヘラで混ぜながらカップに均等に注ぐ。
 カラメルの上に卵液をゆっくりと注ぐ。