悪役令嬢に転生した干物女は酒の肴を食べたい。

「お嬢様。うちはWASHOKU(わしょく)店でじっちゃんとばっちゃんの育てた野菜を出して、オーキナ国一の人気野菜にしたいんす!」

 と、かっこいいことを言ってくれた。
 トッテを全力でバックアップする所存である。
 開業前日である今日、トッテが店で出す予定のWASHOKU(わしょく)を振る舞ってくれた。
 キャベツの味噌汁、焼き鳥、浅漬けに炊きたてご飯。
 THE・日本の定食!

「いただきます!!」

 程よいかげんの味噌汁をすすり、アツアツの焼き鳥を噛みしめる。塩だれと肉汁が絡み合ってうめー!! 滴る肉汁を見ているだけでどんどんとよだれが出てくる。
 口の中に焼き鳥の幸せがいる間に白米をかき込む。

「もーー、すんごくおいひーー! 幸せ! こんなに美味しいんだもの。絶対に店は成功するわよ、トッテ!」
「ありがとうございます、クリティア様。うち、がんばるっす!」

 店を出すにあたり、せっかくだから実店舗ならではのメニューを伝授することにした。

「さて、お腹がいっぱいになったところで。この店限定のメニューを提供しましょう、トッテ」
「はい、お嬢様! 何を作りましょう!」

 兄と同じで勉強熱心な子だ。

「味噌とんちゃんよ!」