ミゲルは口のまわりにごはん粒をたくさんつけてモリモリ食べる。
現世の体が食べ盛りであることに加えて、久しぶりの味噌汁でテンション高めだ。
「コリンの家って外国との取引が多いでしょう。交易している国でスパイスを育てているところはないの?」
「そうね、お父様に聞いてみるわ。あったら料理の幅が増えるもの」
もしかして香辛料あれこれゲットできたら、カレーやキムチなんかも作れちゃったりして。夢は広がるばかりだね。
「寒い日が増えてきたから、次のキッチンカーは豚汁を出そうと思うの。どうかしら」
「いいねぇ! 早くあと7年経たないかなー。子どもに転生しちゃったせいで酒飲めないのつらーい。焼き鳥串カツときたらビールほしいよ」
「今はジュースで我慢よミゲル。あたしだってワイン飲みたいもん! クリティア。あたしが大人になったときは、お酒に合うものたくさん作ってよね。そんで一緒に酒盛りしよ!」
「もちろんよ。そのときには銀座のカフェに出てくるようなパフェも作れるようにがんばるわ」
「ほんと!? 約束よ!」
コリンが成人するのは10年先。
その時は、日本で食べていた懐かしの味をたくさん用意してあげましょう。
10年後の私達はなにをしているかしらね、なんて話して笑って、懐かしの味を楽しんだ。



