悪役令嬢に転生した干物女は酒の肴を食べたい。


 そしておでんのお供となるのは、熱燗(あつかん)にしたショチュー。
 ミーティア領は腕のいい陶磁器職人が多いというので、お猪口(ちょこ)と徳利(とっくり)を作ってもらったのだ。

 味の染み具合を確認するために、各具材を少しずつ器にとって、燗したショチューでいただく。
 もちろんあぐらをかいて伸び伸び。令嬢としてあるまじき怠惰な姿だ。
 母上はクロムとお見合い相手のところにいるだろうから、見てないもんね!

「はー。おいしー!!!! 異世界でおでんを楽しめるなんて幸せ! タコはもう少し煮込みましょう。カマボコはもういい具合ね。大根ももう少し煮込んでー」

「お嬢様、お茶のおかわりですのー」
「ありがとうルールー」

 緑茶ハイもまた良し! うめーですわ!

「クリティア、ちゃんと大人しくしている?」
「はっ!」

 母上が入ってきた。
 ジャージonハンテン姿の私を見て、おののいた。