悪役令嬢に転生した干物女は酒の肴を食べたい。

「あぁ! 面白いのよねアレ。あたしの地元のおばちゃんたちがラーメン特集でインタビュー出演してたことがある」
「マジで?」

 世間は狭い。そういや私の職場の先輩も方言特集のときインタビューされてたな。

「それじゃさっそく。コリン、皮をむくのをお願いしていい?」
「はぁい」

 いい返事をして皮むきをしていく。
 その間に私は米を研いで鍋に入れる。
 普通に炊くときの水量、そして塩。

 とうもろこしご飯の味付けは塩のみというシンプルイズベストだ。

「クリティアー、むけたわよ!」
「おつかれさま。それじゃ一本はご飯に入れるわね」

 粒を取って米に乗せていく。全部の粒が取れた芯は半分に折って、これも鍋に入れる。

「え? 芯ごと炊くの?」
「芯をいれると美味しさが違うの」

 蓋をしてしばらく吸水させて、火にかける。

「今のうちに焼きとうもろこしを作りましょう」

 マイ七輪に炭をおこして、とうもろこしを乗せる。転がして表面に焼き色がついてきたら、ハケで醤油を塗る。

「いいにおい、いいにおい! 日本人で良かったー! 地元のお祭みたい!」