悪役令嬢に転生した干物女は酒の肴を食べたい。

 今日は市場で産業祭を開催している。
 日本にもある、農家や地元のレストラン食堂が一斉に集まって収穫物の直売や屋台が並ぶあれを思い浮かべてもらえばわかりやすいかもしれない。

 私はフローレンス領の美味しい野菜と肉を広めるために、屋台グルメを売る。

 お好み焼き串だ。
 屋台で立ち食いしやすいように、広げて焼くお好み焼きではなく、お好み焼き串。

 フローレンスの農村で採れたキャベツたっぷり。肉もチーズも村の農家のものだ。

 キッチンカーの手伝いとしてクックとジーニャ、ルールーが来てくれた。

「さあデール。がんばるわよ。フローレンスの村が美味しいものたくさんのいいとこだってアピールしなきゃ!」
「もちろんです! うちの村の野菜は天下一品ですから!」
「わたしも販売担当として全力を尽くします!」
「おじょうさま、ルールーも販売がんばりますの!」

ボウルに小麦粉、だし汁、卵を入れてよく混ぜる。
生地に千切りキャベツとブタこま肉、細かく切ったチーズを混ぜて、熱して油を引いた鉄板に細長く伸ばす。
 そこに串を入れる。

 全体に焼き色がついて中にも火が通ったら、ソースと手製のマヨネーズを塗る。

 細かく切ったネギを上に散らして完成だ!