「今日はタコをゆでるところから始めましょう」
買ってきたタコを塩もみして、ぬめりを落とす。ヨイが手慣れたもので、きれいに洗いあげた。
「少量の塩を入れたお湯で茹でる」
鍋に入れるとタコがどんどん鮮やかな赤になる。
茹で上がったら自然にさまして、足を細かくぶつ切りする。
「生地には玉子とだし汁と小麦粉よ」
「あらまあ。小麦粉以外は卵焼きと同じですのね、お姉様」
「そうなのよ、ミラ様。組み合わせ一つで無限の可能性があるの。ミラ様はねぎを刻んでくださるかしら」
「もちろんです」
最近は手慣れてきて、ミラは野菜を切るくらいならお手の物になった。
卵焼きパンに生地を浅く流し込んで、ネギを散らす。生地の表面がふつふつしてきたらぶつ切りタコを入れて、卵焼きのようにたたむ。
両面じっくりと弱火で焼き上げる。
マヨネーズは卵黄と塩、油と酢を使う。
ボウルに卵黄と塩、酢を入れてよく混ぜる。
「コリン。なじむまでよくまぜて」
「はーい」
コリンが混ぜている横から少しずつ油を流しいれていく。クリーム状になったらマヨネーズの完成だ。
タコ焼きを切り分けて、表面にはソースを塗り、マヨネーズをかける。
「完成、タコ焼きよ!」
「きゃー! あたらしいタコ料理ですわね! 領地のみんなも喜びますわ」
男性陣に分ける前に、私たちだけでまず実食。
「わあ。表面がカリカリなのに中がトロトロ。タコの歯ざわりがぷりぷりで、おいしいですわ!」
「あちちち。はふはふ。唐揚げとはまた違うんですね。マヨネーズというソースもすっぱくてまろやかで、おいしい」
「あー。食べたかったわタコ焼き。超おいしい! ありがとうねクリティア。えへへへへ」



