悪役令嬢に転生した干物女は酒の肴を食べたい。

「美味しい! これなら絶対、ミラ様たちに喜んでもらえるわ!」

「えへへへへ。他家のご令嬢ご子息たちにも賞味していただくなんて、庶民の俺にはたいへんな誉れです」

「貴族って言っても同じ人なのだから、美味しいものは美味しいって思うわよ」

 一通り料理がそろったところで、クロムが様子を見に来た。

「姉上。そろそろ予定時間です。……すごい量を作りましたね」

「食べ盛りがいるから大丈夫でしょ」

(主に爆食魔人カイン)

 会場のテーブルセッティングはメイドがしてくれたし、料理は侍女が運んでくれるからあとはお客様を待つばかり。

「クリティアー、きたよー。おれはらぺこ」
「ごきげんよう、お姉様。ミゲル、挨拶なしなんてお姉様に失礼よ」
「はーい……ごきげんよークリティア」
「ごきげんよう、ミラ様、ミゲル」