クロムは私の隣で農民鍋を食べ、お茶を飲んでいる。普段固い感じだけど、笑いあう村の人たちを見る顔はうれしそう。
うん。クロムならいい次期領主になれる。お姉ちゃん保証するよ。
「まさかお嬢様と坊ちゃまが祭りの手伝いに直接参加してくださるなんてなあ」
「また来てくださいよ、子爵様、奥方様も、お嬢様と坊ちゃまも。我々はいつでも歓迎しますゆえ」
「ありがとう。私もまた来たいわ。次は農民鍋以外の料理も教えて」
和食とこの世界の料理を融合させた創作料理をするのも楽しそうだ。
私も、両親やクロム、村人たちと同じ。移住してくれた人たちにここを好きになってもらいたい。
もっと領地を豊かにできるよう、頑張って稼ごう。
みんなで楽しく笑い、歌い、宴は夜遅くまで続いた。



